データセンターとは|サーバーを安全に動かす専用施設

30秒でわかる答え

データセンターは、多くのサーバーや通信設備を安定して動かすための専用施設です。サーバーを収めるラックだけでなく、電源・空調・ネットワーク・監視・入退室管理などが支えています。

自分の使うサービスの裏側を見てみよう

よく使うクラウドサービスや動画サービスを一つ思い浮かべて、サービスの説明や障害情報で、次の三つを確認してみてください。

  1. サーバーはどこかの施設で動いているか
  2. 利用者の地域とデータセンターの場所は分かるか
  3. 障害時に別の場所へ切り替える説明があるか

分からない項目は「未確認」として残しましょう。画面の速さだけで、施設の場所や切り替えの仕組みを決める必要はありません。

データセンターの役割と中にある設備

データセンターには、サーバーだけでなく、サーバーを動かすための設備があります。

設備役割
サーバーラックサーバーを並べて収める棚
電源設備サーバーへ安定して電気を送る
UPSや発電機停電時の備えになる
空調設備サーバーの熱を逃がす
ネットワーク機器回線やサーバー同士をつなぐ
監視設備温度、電源、通信、障害を見守る
入退室管理許可された人だけが入れるようにする

サーバーは熱を出します。電源が止まるとサービスが止まる場合があります。回線が切れると外からアクセスできなくなることがあります。データセンターは、こうした問題が起きにくいように設備を整えます。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

データセンター
たくさんのサーバーを安全に動かすための大きな施設です。
サーバー
データを保存したり、ほかの端末に届けたりする役割を持つコンピューターです。
クラウド
手元の端末だけでなく、インターネット上のサーバーを使ってデータや機能を利用する形です。
ラック
データセンターで、サーバー機器を並べて収める棚です。
ネットワーク
機器どうしをつなぎ、データをやり取りできるようにしたまとまりです。
レイテンシ
データが届くまでなどにかかる遅延時間です。片道・往復など、測る区間を分けて考えます。

ユイ

オリジンサーバーの奥に、データセンターという大きな建物がありますね

イト

サーバーの建物って、ただ置き場が大きいだけなの?

ピコ

データセンターは、たくさんのサーバーを動かすための専用施設なんだ

サーバーは、ただ机の上に置けばよいものではありません。安定した電源、冷却のための空調、ネットワーク回線、物理的なセキュリティ、監視、災害対策などが必要になります。データセンターは、そうした設備をまとめて用意し、サーバーを動かし続けるための場所です。

第60話「データセンターは何を守っている?」では、オリジンサーバー本館の奥にあるデータセンターへ入ります。画面のむこう側で、サーバーがどんな建物や設備に支えられているのかを見ていきましょう。

サーバーを動かし続ける建物と設備

中には、サーバーを並べるラック、電源設備、空調、ネットワーク機器、監視設備などがあります。インターネット上のWebサイト、動画サービス、アプリ、クラウドサービスなどは、こうした施設にあるサーバーや関連設備で動いている場合があります。

ラボのたとえでは、オリジンサーバーが本館の中の棚なら、データセンターはその本館を動かす建物と設備全体です。元のデータを持つサーバーの役割は、オリジンサーバーとは と合わせると整理しやすくなります。サーバーがどこにあるかを広く見たい場合は、サーバーはどこにある? もつながります。

  1. Webサイトやアプリのデータ
  2. サーバーで処理される
  3. サーバーラックに収められる
  4. 電源・空調・ネットワークに支えられる
  5. データセンター全体で監視される
  6. 利用者の画面へサービスが届く
イトとユイとピコが、サーバーラックを電源・空調・ネットワーク・入退室管理が支える断面ミニチュアを見ている
データセンターは、サーバーラックだけでなく、電源、空調、通信、監視、入退室管理がそろって動く施設です。

マコト

サーバーを置く建物というより、動かし続けるための設備が集まった場所なんだね

ユイ

電源や空調も、Webサイトの裏側では大事な部品なんですね

サーバーやクラウドとの違い

データセンター、サーバー、クラウドは混同しやすい言葉です。

言葉ざっくりした意味
サーバーWebページやデータを返すコンピューターや仕組み
データセンターサーバーや通信設備を動かすための施設
クラウド必要なサーバーやストレージなどをネット経由で使えるサービスの考え方

クラウドを使っている場合でも、その裏側にはデータセンターがあります。利用者からは物理的な建物が見えにくくなりますが、実際にはどこかの施設でサーバーやストレージが動いています。

「クラウドだから場所がない」というより、「場所を直接意識せずに使えるようにしたサービス」と考えると近づきやすくなります。

場所とレイテンシ

データセンターの場所は、通信の体感に関係する場合があります。

利用者から近い地域のデータセンターにサーバーがあると、通信の往復時間が短くなりやすい場合があります。反対に、遠い地域のデータセンターへ毎回アクセスすると、レイテンシが大きくなることがあります。

ただし、距離だけですべて決まるわけではありません。回線の混雑、経路、CDNの利用、サーバーの処理、ブラウザ側の処理なども関係します。地域を選ぶときは、利用者が多い場所、法令やデータ保管の条件、障害時の切り替えなども考えます。

マコトとピコが、近いデータセンターと遠いデータセンター、障害時の切り替え先を投影地図で確認している
データセンターの場所は通信の往復時間に関係し、重要なサービスでは別の場所へ切り替える備えも考えます。

障害や災害への備え

データセンターでは、止まりにくくするための工夫が行われます。

たとえば、電源を二重にする、予備の回線を用意する、空調を複数系統にする、別の地域にバックアップを置く、といった考え方があります。サービスによっては、複数のデータセンターを使って障害時に切り替える場合もあります。

ただし、どんな施設でも障害が起きないとは言えません。重要なのは、障害が起きたときにどう検知し、どう切り替え、どう復旧するかです。データセンターは、建物だけでなく運用も含めて支えています。

利用者の画面で見える手がかり

普段の画面に「このサーバーはデータセンターにあります」と出ることは多くありません。

でも、次のような場面で関係が見えることがあります。

  • サービスの障害情報に「リージョン」や「データセンター」と出る
  • クラウドサービスで東京、シンガポール、米国などの地域を選ぶ
  • 海外サービスで表示や応答が少し遅く感じる
  • オンラインゲームや動画配信で地域サーバーを選ぶ
  • 企業の資料にデータ保管場所やバックアップ地域が書かれている

利用者としては、細かな設備まで知る必要はありません。まずは、サーバーが動いている物理的な場所や地域が、速度、信頼性、データの扱いに関係する場合があると押さえます。

ミニクイズと次のデータセンタールート

Q1. データセンターを一文でいうと?

データセンターは、多くのサーバーや通信設備を安全に動かすための専用施設です。

Q2. データセンターとサーバーは同じものですか?

いいえ。サーバーはサービスを返すコンピューターや仕組み、データセンターはそれらを動かすための施設です。

Q3. クラウドにもデータセンターは関係しますか?

関係します。クラウドの裏側でも、実際にはデータセンターにあるサーバーやストレージが動いています。

自分の言葉で説明してみよう

データセンターとは、サーバーや通信設備を____________ための施設です。
中では、電源、空調、ネットワーク、____________などがサーバーを支えます。
クラウドを使っていても、裏側では____________が動いています。

答えの例は、「安全に動かす」「監視や入退室管理」「データセンター上のサーバーやストレージ」です。建物だけでなく、運用まで含めて見ると、サービスの安定性や距離の話につながります。

この記事について

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「データセンターがサーバーを動かす専用施設であること、電源・空調・ネットワーク・セキュリティの役割、クラウドやレイテンシとの関係を説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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