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サーバーはどこにある? データセンター・クラウド・会社設備の違い

サーバーは、データセンター、会社の設備、クラウド事業者の施設など通信で届く場所にあります。Webページや動画、距離とレイテンシの関係も見通せる形にします。

サーバーはどこにある? データセンター・クラウド・会社設備の違い

30秒でわかる答え

サーバーは、データセンター、会社の設備、クラウド事業者の施設など、通信で届く場所にあります。クラウドも空に浮いているのではなく、実際の施設にある機器で動いています。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

サーバー
データを保存したり、ほかの端末に届けたりする役割を持つコンピューターです。
データセンター
たくさんのサーバーを安全に動かすための大きな施設です。
クラウド
手元の端末だけでなく、インターネット上のサーバーを使ってデータや機能を利用する形です。
CDN
世界中の近い場所から画像や動画などを届けやすくする配信ネットワークです。
IPアドレス
ネットワーク上の機器やサーバーを見つけるための住所のような番号です。
レイテンシ
データが届くまでなどにかかる遅延時間です。片道・往復など、測る区間を分けて考えます。

サーバーの場所を先にいうと

サーバーの置き場所は、サービスの作り方によって変わります。

置き場所の代表例は データセンターとは で、遠さが体感に出る理由は レイテンシとは で確認できます。 代表的には、次のような場所です。

置かれ方どんな場所か
データセンター多くのサーバーや通信設備をまとめて動かす専用施設
会社の設備企業や学校などが自分たちで管理するサーバー室や機器
クラウド事業者の施設クラウドサービスを提供する会社のデータセンター
近くの配信用サーバーCDNやエッジサーバーのように、利用者に近い場所で返事を助ける設備

イト

動画サイトのサーバーって、画面の中にあるわけじゃないよね?

ピコ

うん。画面のむこう側にある本棚みたいな場所へ、通信で取りに行っているんだ

ユイ

データセンターやクラウドの話とつなげて見ればよさそうです

「サーバーはどこ?」と聞くと、画面の中やアプリの中を探したくなるかもしれません。けれど実際には、サーバーはデータを保存したり、リクエストに返事をしたりするコンピューターです。多くの場合、利用者の家ではなく、管理された施設や企業の設備の中で動いています。

ここからは、第33話「サーバーはどこにある?」のサーバー図書館をたとえにしながら、画面のむこう側にあるサーバーの場所を見通せる形にします。

普段の利用者は、どの建物にサーバーがあるかを意識せずに使えます。URLを開く、アプリを起動する、動画を再生する。そうした操作の裏で、端末は通信の道を通ってサーバーへ問い合わせています。

イトとユイとピコが、画面の外にある複数のサーバー施設を立体地図で見ている
サーバーは、データセンターや会社設備、クラウド事業者の施設など通信で届く場所にあります。

データセンター・会社設備・クラウドの違い

データセンターは、サーバーを安定して動かすための専用施設です。電源、冷却、通信回線、入退室管理などを整え、多くの機器をまとめて動かします。

会社の設備に置かれたサーバーは、その会社や組織が比較的近い範囲で管理するものです。社内システム、学校の管理システム、研究用のサーバーなど、用途や規模はさまざまです。

クラウドは、インターネット越しにサーバーや保存場所を借りる考え方です。名前に「クラウド」と付いていても、空に浮いているわけではありません。実際には、クラウド事業者が管理するデータセンター内の機器が動いています。

大切なのは、「クラウドだから場所がない」と考えないことです。利用者から細かい場所が見えにくいだけで、画面のむこう側には動いている設備があります。

Webページや動画はどこへ取りに行くか

Webページを開くとき、端末はまず名前を手がかりに相手を探し、通信の道を通ってサーバーへリクエストを送ります。サーバーは、HTML、画像、動画の情報、APIの返事などを用意して返します。

動画の場合、ひとつの巨大な箱を丸ごと受け取るというより、再生しやすい小さなまとまりを順番に受け取ることがあります。サービスによっては、利用者に近い配信用サーバーから返される場合もあります。

たとえば、人気の動画を遠くの本館から毎回取り寄せるより、近くの分館に控えを置いた方が読み出しやすいことがあります。この分館のたとえに近い仕組みが、CDNやエッジサーバーです。

マコト

同じサービスでも、毎回いちばん遠い本棚へ行くとは限らないんだね

ピコ

そう。近くの控えが返事を助ける場合もあるよ

近いサーバーと遠いサーバーの使い分け

サーバーが近い場所にあると、通信の往復時間が短くなりやすいです。反対に、海底ケーブルなどを通って海外のサーバーへ行く場合は、国内だけの通信より長い道を通ることがあります。

この往復時間の手がかりになる言葉が、レイテンシやpingです。動画の読み込み、ゲームの反応、オンライン会議の声の遅れなどでは、距離や経路が体感に関わることがあります。

ただし、距離だけで体感が決まるわけではありません。サーバーの混雑、回線の混み具合、Wi-Fiの状態、端末の処理、サービス側の設定なども関係します。サーバーの場所は大事な要素ですが、原因を一つに決めつけず、環境ごとに確認する見方が必要です。

マコトとイトとピコが、近くの配信拠点と遠くのデータセンターへ向かう通信路を見比べている
近いサーバーは往復時間を短くしやすい一方、体感速度には混雑や端末の状態なども関係します。

クラウドでも場所はある

クラウドを使うサービスでは、利用者がサーバーの細かい住所を知る場面はあまりありません。サービス提供者が、どの地域のデータセンターを使うか、どのように負荷を分けるかを決めています。

クラウドには、地域を選ぶ「リージョン」のような考え方があります。日本向けサービスなら国内や近い地域を選ぶ場合があり、世界中の利用者向けなら複数の地域に分ける場合もあります。

利用者に見えるのは、URL、アプリ名、ログイン画面、速度や反応の違いなどです。見えない場所まで正確に知る必要はありませんが、「画面のむこう側に設備がある」と分かっていると、トラブル時の説明が落ち着きます。

場所を調べるときの注意点

IPアドレスや速度測定サービスを使うと、サーバーの地域を推測できる場合があります。けれど、その結果は目安です。CDN、プロキシ、クラウド、負荷分散の仕組みによって、見えている場所と実際に処理している場所がずれることがあります。

確認するときは、次のように分けると安全です。

  • サービス全体が遅いのか、特定の画面だけ遅いのか
  • 自分の端末やWi-Fiを変えても同じ症状か
  • 公式の障害情報やメンテナンス情報が出ているか
  • 地域や時間帯で変わるか
  • IPアドレスの地域情報を、正確な住所のように扱っていないか

サーバーの場所は、サービスの設計や運用で変わることがあります。利用者側では、正確な建物探しよりも、どの範囲が自分で確認できるかを分ける方が役に立ちます。

サーバーの場所確認ワークとクイズ

次の空欄を、自分がよく使うサービスに合わせて埋めてみてください。

開いているサービスは、______です。
取りに行っている情報は、ページ / 動画 / 画像 / メッセージ / その他 のうち______です。
サーバーの場所として考えられるのは、データセンター / 会社設備 / クラウド / CDN のうち______です。

答えの例:

  • 開いているサービスは、動画配信サービスです。
  • 取りに行っている情報は、動画です。
  • サーバーの場所として考えられるのは、クラウドやCDNです。

Q1. サーバーは画面の中にありますか?

A. いいえ。画面の中に見えているわけではなく、通信で届く施設や設備の中で動いています。

Q2. クラウドのサーバーには場所がありますか?

A. あります。利用者から細かい場所は見えにくいですが、実際にはクラウド事業者のデータセンターなどで動いています。

Q3. サーバーが遠いと何に影響しやすいですか?

A. 往復時間、つまりレイテンシやpingの値に影響する場合があります。ただし混雑や端末の状態なども一緒に見ます。

場所を知ることは、画面のむこう側の地図を少し広げることでもあります。

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自分の言葉で説明してみよう

「サーバーの置かれ方を、データセンター、会社設備、クラウドに分けて説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。