仕組みを知る

ネットが遅い原因|Wi-Fi・端末・回線・サーバーで切り分ける

ネットが遅い原因は、端末、Wi-Fi、ルーター、回線、サーバーなど複数に分かれます。症状の見分け方、pingやMbpsの読み方、確認順を順に見ていきます。

ネットが遅い原因|Wi-Fi・端末・回線・サーバーで切り分ける

30秒でわかる答え

ネットが遅い原因は、端末・アプリ・Wi-Fi・ルーター・回線・相手のサービスなど複数あります。どの端末で、どのアプリやサイトが、いつ遅いかをメモして、次に確認する場所を分けましょう。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

Wi-Fi
ケーブルを使わず、電波で端末をネットワークにつなぐしくみです。
ルーター
データの行き先を見て、次にどの道へ送るかを決める機器です。
ping
通信相手までどれくらい速く返事が来るかを調べるための確認方法です。
Mbps
1秒間にどれくらいのデータを送れるかを表す通信速度の単位です。
レイテンシ
データが届くまでなどにかかる遅延時間です。片道・往復など、測る区間を分けて考えます。
サーバー
データを保存したり、ほかの端末に届けたりする役割を持つコンピューターです。

症状をメモして、次に見る場所を選ぶ

まず、次の三つをメモします。

  1. どの端末で遅いか
  2. どのアプリやサイトで遅いか
  3. いつから、どの時間帯に遅いか
症状近い候補確認の入口
自分の端末だけ遅い端末、アプリ、ブラウザ再起動、別アプリ、別ブラウザ
部屋によって遅いWi-Fi、ルーターの位置ルーターに近づく、有線で比較
家全体で遅い回線、ルーター、時間帯速度測定、障害情報、同時利用
特定サービスだけ遅いサーバー、サービス側混雑公式情報、別サービスとの比較
操作だけ遅れるレイテンシ、ping、遠いサーバーping、ゲームサーバー、地域設定

この表は、原因を決めつけるためではなく、次に見る場所を選ぶための地図です。ネットが遅いときは、近い場所から外側へ順番に確認すると、無駄な設定変更を減らしやすくなります。

近い場所から点検する

イト

ネットが遅いとき、回線が悪いって決めていいの?

ピコ

決める前に、端末、Wi-Fi、回線、サーバーを近い順に分けよう

ユイ

第32話の点検ボードで、症状ごとに見ていくんですね

「ネットが遅い」と感じても、原因がいつも回線とは限りません。スマホやパソコンが重い場合もあれば、Wi-Fiの電波が弱い場合、家族の同時利用で混んでいる場合、相手側のサービスが混雑している場合もあります。

このページでは、第32話「ネットが遅い原因はどこにある?」の点検ボードに合わせて、近い場所から順番に切り分ける方法を順に見ていきます。

ネットが遅いときに最初に分けること

最初に見るのは、「どの場面で遅いのか」です。

家の中の無線から見るなら Wi-Fiの仕組み を、数字で見るなら Mbpsとは と pingとは を横に置くと切り分けやすくなります。 同じネットの遅さでも、症状によって見る場所が変わります。動画が止まるのか、ページの読み込みが遅いのか、ゲームの反応が遅いのか、特定のサイトだけ遅いのか。ここを分けるだけで、確認順がかなり落ち着きます。

たとえば、家の全端末で遅いならWi-Fiや回線側を見ます。自分のスマホだけ遅いなら端末やアプリを見ます。特定のサイトだけ遅いなら、相手側サーバーやサービスの混雑も候補に残します。

イトとユイとピコが、端末からサーバーまで近い順に並ぶ点検ステーションを確認している
ネットが遅いときは、端末、アプリ、Wi-Fi、回線、サーバーなどを近い順に分けて見ます。

端末とアプリを見る

一番近い場所は、自分の端末とアプリです。

スマホやパソコンの処理が重いと、通信ではなく画面の反応が遅く見えることがあります。ブラウザのタブが多い、アプリが重い、端末の空き容量が少ない、OSやアプリの状態が不安定、といった理由です。

確認するなら、次のように見ます。

  • 別のアプリやサイトでも遅いか
  • 同じWi-Fiで別の端末も遅いか
  • アプリを閉じ直すと変わるか
  • 端末の再起動で改善するか
  • ブラウザのキャッシュや拡張機能が影響していないか

端末だけで起きているなら、回線を疑う前に端末側の整理で変わることがあります。反対に、複数の端末で同じように遅いなら、Wi-Fiや回線側へ視点を移します。

Wi-Fiとルーターを見る

次に見るのは、家の中の通信です。

Wi-Fiの電波が弱い、ルーターから遠い、壁や家具で届きにくい、電子レンジなどの影響を受けている、古いルーターを使っている。こうしたことでもネットは遅く感じます。

確認の例は次の通りです。

見る場所確認すること
Wi-Fiの電波ルーターに近づくと改善するか
ルーター再起動後に変わるか、熱や古さはないか
同時利用家族の動画視聴や大きなダウンロードが重なっていないか
有線接続可能なら有線で速度が変わるか

Wi-Fiが原因に近い場合、同じ回線でも場所によって体感が変わります。リビングでは速いのに部屋の奥では遅い、という場合は、回線そのものより家の中の無線区間を疑いやすくなります。

マコト

家の中で遅いのか、外の回線で遅いのかを分けるのが大事だね

ユイ

別端末や場所を変えて見ると、切り分けの手がかりになります

回線と時間帯を見る

端末やWi-Fiだけではなさそうなら、回線や時間帯を見ます。

夜だけ遅い、休日だけ遅い、家の全端末で遅い、速度測定でも低い数字が出る。こうした場合は、回線の混雑やプロバイダー側の状況が関係することがあります。

速度測定では、Mbps、ping、アップロード、ダウンロードが並びます。Mbpsは1秒あたりに送れる量の目安です。pingは相手への確認と応答時間の手がかりです。どちらも大事ですが、同じ意味ではありません。反応の遅れはレイテンシとはでも確認できます。

確認するときは、次のように分けます。

  1. 時間帯を変えて測る
  2. Wi-Fiと有線で違いを見る
  3. ダウンロードとアップロードを分ける
  4. pingの応答時間も見る
  5. 契約回線や障害情報を確認する

広告の最大速度と、実際に使うときの速度は違うことがあります。測定値だけで焦るより、いつ、どの端末で、どの接続方法で測ったかを一緒に残します。

マコトとユイとピコが、Wi-Fi区間、回線区間、相手側サービス区間を分けた通信模型を見ている
家の中のWi-Fi、外の回線、相手側サービスを分けると、遅さの候補を整理しやすくなります。

サーバーやサービス側を見る

自分の家の中や回線だけでなく、相手側のサービスが原因に近い場合もあります。

特定の動画サイトだけ遅い、特定のゲームだけラグが出る、会社のツールだけ重い。こうした場合は、相手側のサーバー、サービスの混雑、障害、メンテナンス、地域差なども候補になります。

見るポイントは次の通りです。

  • ほかのサイトやアプリは普通に使えるか
  • 公式の障害情報やお知らせが出ていないか
  • SNSなどで同じ症状の人が多くないか
  • 別の時間帯で改善するか
  • 別のネットワークでも同じサービスだけ遅いか

相手側の問題に近い場合、手元の設定を何度も変えても改善しにくいことがあります。自分で直せる範囲と、待つしかない範囲を分けることも大切です。

ネットが遅い原因確認ワークとクイズ

次の空欄を、自分の状況に合わせて埋めてみてください。

遅いのは、______の端末です。
遅いのは、______のアプリやサイトです。
まず確認する場所は、端末 / Wi-Fi / 回線 / サーバー のうち______です。

答えの例:

  • 遅いのは、自分のスマホだけです。
  • 遅いのは、動画アプリだけです。
  • まず確認する場所は、端末 / Wi-Fi / 回線 / サーバー のうち端末とアプリです。

遅かった時刻と、同じWi-Fiの別端末でどう見えたかを二行だけ記録してください。答えが出なくても、犯人探しから確認作業へ移れたことが前進です。

Q1. ネットが遅い原因は、いつも回線ですか?

A. いいえ。端末、Wi-Fi、ルーター、回線、サーバー、時間帯など複数に分けて考えます。

Q2. 最初に何をメモすると切り分けやすいですか?

A. どの端末で、どのアプリやサイトで、いつ遅いのかをメモします。

Q3. 速度測定で見る数字は何がありますか?

A. ダウンロード、アップロード、Mbps、pingなどがあります。送れる量と反応時間を分けて見ます。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「ネットが遅い原因を一つに決めつけず、端末、Wi-Fi、回線、サーバーの順に切り分けて説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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