仕組みを知る

Webとインターネットの違いとは|土台のネットワークとページを見る仕組み

Webとインターネットの違いは、インターネットが通信の土台で、Webがその上でページやリンクを扱う仕組みである点です。メールやアプリとの違いも一つずつ確かめます。

Webとインターネットの違いとは|土台のネットワークとページを見る仕組み

30秒でわかる答え

Webとインターネットの違いは、インターネットが通信の土台で、Webがその上でページやリンクを扱う仕組みである点です。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

Web
ブラウザでページを開いたりリンクをたどったりする、インターネット上のしくみの一部です。
インターネット
世界中のコンピューターやサーバーをつなぐ大きなネットワークです。
ブラウザ
Webサイトのデータを受け取り、人が読める画面として組み立てるアプリです。
URL
Web上のページやファイルの場所を示す住所のような文字列です。
HTTP
Webで「このページをください」というお願いと、データや結果を伝える返事をやり取りするためのルールです。
サーバー
データを保存したり、ほかの端末に届けたりする役割を持つコンピューターです。

いつも使うサービスで、土台と仕組みを分ける

自分がよく使うサービスを一つ思い浮かべて、次の空欄を埋めてください。

使っているサービスは、______です。
それは主に、Web / メール / アプリ / ゲーム / その他 のうち______です。
通信の土台として使っているのは、インターネット / ローカル保存 / 分からない のうち______です。

答えの例:

  • 使っているサービスは、ニュースサイトです。
  • それは主に、Webです。
  • 通信の土台として使っているのは、インターネットです。

インターネットとはの一文定義に「Webはその上で使う仕組みの一つ」と書き足し、二つの円を重ねず上下に置いてみてください。

マコト

海外通信の地図を見たあとだと、インターネット全体とWebの違いも気になるね

ユイ

Webサイトを見ることを、インターネットそのものと呼んでしまうことがあります

イト

道路と、その上にあるお店を分ける感じかな

普段は「インターネットを見る」と言うことがあります。会話としては伝わりますが、仕組みを学ぶときは、インターネットとWebを分けると混乱が減ります。

ここからは、第38話「Webとインターネットは同じ?」の道路とお店のたとえを使いながら、実際のブラウザ、URL、サーバーの関係に戻して一つずつ確かめます。

通信の土台とWebの役割

インターネットは、世界中のコンピューターやネットワークがつながる土台です。データを相手に届けるための大きな通信網だと考えます。

先に大きな土台を確認したい場合は、インターネットの仕組み を横に置くと、Webがどこに乗っているかを整理できます。 Webは、そのインターネットの上で、Webページ、リンク、URL、ブラウザ、Webサーバーなどを使って情報を見る仕組みです。WWWと呼ばれることもあります。

短く言うなら、次のように分けられます。

言葉役割
インターネットデータを運ぶための土台のネットワーク
Webインターネット上でページやリンクを扱う仕組み

たとえば、インターネットが道路なら、Webは道路沿いにあるお店や図書館の仕組みです。道路があるからお店へ行けますが、道路そのものがお店ではありません。

イトとマコトとピコが、通信の土台とその上にあるWebの施設を分けて見ている
インターネットは通信の土台、Webはその上でページやリンクを扱う仕組みとして分けると整理しやすくなります。

Webはインターネットの上で動く

Webページを開くとき、利用者はブラウザにURLを入れます。ブラウザは、URLを手がかりにサーバーへリクエストを送り、返ってきたHTML、CSS、JavaScript、画像などを画面に表示します。

この通信は、インターネットという土台の上を通ります。DNSで名前を調べる場合もあり、HTTPやHTTPSという約束を使ってWebサーバーとやり取りします。

つまり、Webを見る流れには、次のような部品があります。

  1. ブラウザでURLを開く
  2. 必要なら名前を住所に変える
  3. インターネットの道を通ってサーバーに届く
  4. Webサーバーがページの材料を返す
  5. ブラウザが画面に組み立てる

Webは画面で見えやすい部分です。インターネットは、その裏側でデータを運ぶ土台です。

Webとメール・アプリの共通点と使い分け

インターネットの上で動くものは、Webだけではありません。

メール、オンラインゲーム、チャットアプリ、ファイル転送、動画配信アプリ、IoT機器の通信など、さまざまな仕組みがインターネットを使います。その中にはWeb技術を使うものもありますが、すべてをWebと呼ぶと説明がぼやけます。

分け方の例です。

使うものWebかどうかの見方
ブラウザで見るニュースサイトWebの代表例
ブラウザで使う管理画面Webアプリとして動く場合が多い
メールアプリインターネットを使うが、Webそのものとは限らない
オンラインゲームインターネットを使うが、通信方式はゲームごとに違う
スマホアプリ中でWeb技術を使う場合も、独自の通信を使う場合もある

実際のサービスでは境目が混ざることがあります。だからこそ、「インターネットを使っているのか」「Webとしてページを見ているのか」を分けて考えるのが役に立ちます。

イトとユイとピコが、Webページのカードとメールやゲームのカードを同じ通信の土台の上で分けている
インターネットを使うサービスはWebだけではないため、画面やアプリの種類を分けて見ることが大切です。

ピコ

インターネットは道路。Webは道路の上でページを届ける仕組み、と分けるといいよ

ユイ

メールやゲームも道路は使うけれど、Webのお店とは限らないんですね

ブラウザ・URL・サーバーとの関係

Webを理解するときに出てくる代表的な言葉が、ブラウザ、URL、サーバーです。

ブラウザは、Webページを取りに行き、画面に表示するアプリです。URLは、どの場所の情報を取りに行くかを示す手がかりです。サーバーは、リクエストを受けて必要な情報を返す相手です。

この三つは、Webの説明ではよく一緒に出ます。

  • ブラウザ: 利用者側でWebページを開く道具
  • URL: 取りに行く場所を示す文字列
  • Webサーバー: ページの材料や返事を用意する相手
  • HTTP/HTTPS: ブラウザとサーバーがやり取りする約束

一方、インターネットの説明では、IPアドレス、ルーター、回線、海底ケーブル、DNS、プロバイダーなどの言葉が出やすくなります。どちらの話をしているのかを分けると、用語が並んでも迷いにくくなります。

「ネットが見られない」を分解する

「ネットが見られない」と言うとき、原因はWeb側とは限りません。

ブラウザだけが動かない場合、Webページの表示、拡張機能、キャッシュ、URL入力の問題かもしれません。ほかのアプリも全部つながらない場合、Wi-Fi、ルーター、回線、プロバイダー側を見る必要があります。

切り分けの例です。

症状近い候補
ブラウザだけページが開かないWeb、ブラウザ、URL、DNS
メールもゲームも使えないインターネット接続、Wi-Fi、回線
特定のWebサイトだけ開かないWebサーバー、サービス側、DNS、CDN
海外サイトだけ遅い国際通信、CDN、経路、サーバー側

このように分けると、「インターネットが悪い」とひとまとめにせず、次に見る場所を選びやすくなります。

国際通信の仕組みでは、インターネットが世界をまたいでつながる道を見ます。

Webとインターネットの確認クイズ

Q1. Webとインターネットは同じ意味ですか?

A. 同じではありません。インターネットは通信の土台、Webはその上でページやリンクを扱う仕組みです。

Q2. ブラウザで見るページはどちらに近いですか?

A. Webに近いです。ただし通信の土台としてインターネットを使っています。

Q3. メールやゲームはインターネットを使いますか?

A. 使う場合が多いです。ただし、Webそのものとは限りません。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「Webとインターネットを、土台のネットワークとその上で動く仕組みに分けて説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。