TERM PRIMER
先に知っておく言葉
架空のURLを四つに分けてみる
次の架空URLを、四つに分けてみてください。
https://lab.example.com/guides/dns/?from=top
通信の方法: ______
ドメイン名: ______
ページの場所: ______
追加情報: ______
答えの例:
- 通信の方法: https
- ドメイン名: lab.example.com
- ページの場所: /guides/dns/
- 追加情報: from=top
URLの構成|ドメイン・パス・クエリ・フラグメント
よく見るURLは、次のように分けられます。
https://lab.example.com/guides/url/?from=top#quiz
| 部品 | 例 | 役割 |
|---|---|---|
| スキーム | https:// | 通信の方法を示す |
| ドメイン名 | lab.example.com | サイトやサーバーの名前に近い部分 |
| パス | /guides/url/ | サイト内のページや場所を示す |
| クエリ | ?from=top | 検索条件や画面の状態などを渡す |
| フラグメント | #quiz | ページ内の特定位置を示すことがある |
DNSが調べるのは、このうち通信先のホスト名に対応する情報です。パスやクエリを含むURL全文を一つのIPアドレスに変換するわけではありません。パスも、サーバーの中にあるフォルダをそのまま表すとは限りません。
#以降のフラグメントは、通常のHTTPリクエストには含まれません。ただし、ページのJavaScriptからは読めるため、秘密の情報を書ける場所ではありません。
最初は、スキーム、ドメイン名、パス、クエリの四つに分けられれば十分です。細かい部品は、必要になったときに少しずつ足せます。
イト
URLって、長い文字列に見えるけど、どこを読めばいいの?
ピコ
全部を暗記しなくていいよ。通信方法、ドメイン名、ページの場所に分けて読もう
ユイ
案内板の部品として見ると、画面のむこう側へ進む道が見えそうです
たとえば https://example.com/about/?from=top のような文字列には、通信の方法、サイトの名前、ページの場所、追加情報が含まれます。画面では一つの長い文字列に見えますが、部品に分けると読みやすくなります。
本編では、第39話「URLはページの住所?」の案内板をたとえにしながら、実際のブラウザでURLを見るときの確認ポイントまで見通せる形にします。
案内板のたとえと実際の仕組み
ブラウザはURLを読み、どの通信方法で、どのサイトへ、どのページやデータを取りに行くかを判断します。そのあと、DNSやHTTP/HTTPSなどの仕組みを使って、サーバーへリクエストを送ります。
「URLは住所」と説明されることがあります。このたとえは入口として便利です。ただし実際には、紙の住所と完全に同じではありません。サーバーやWebアプリの作り方によって、URLの見え方と内部の処理が一致しない場合もあります。

URLの役割をドメイン名とパスで分ける
URLを見るときに特に大事なのは、ドメイン名とパスを分けることです。
ドメイン名は、どのサイトへ向かうかの手がかりです。example.com のような部分がこれにあたります。パスは、そのサイト内のどのページや場所へ向かうかを示します。
たとえば次の二つは、ドメイン名が違います。
https://example.com/login/https://example-login.example.net/
見た目が似ていても、向かうサイトが違う場合があります。ログイン、支払い、個人情報を入力する画面では、ドメイン名を落ち着いて確認することが大切です。

マコト
パスの中に見慣れた名前があっても、ドメイン名が違えば別の場所かもしれないね
ピコ
そう。URLを見るときは、まずどのサイトへ向かっているかを分けよう
ブラウザがURLを読んだあと
URLを入力すると、ブラウザはいきなり画面を作るわけではありません。
まずURLの文字列を読み、通信方法、ドメイン名、パスなどを分けます。次に、ドメイン名をIPアドレスへ結びつけるためにDNSを使う場合があります。そのあと、HTTPやHTTPSの約束に沿ってサーバーへリクエストを送り、返ってきたHTML、CSS、画像、JavaScriptなどを画面に組み立てます。
大きく見ると、流れは次の通りです。
- ブラウザにURLを入力する
- ブラウザがURLの部品を読む
- ドメイン名を宛先の手がかりに変える
- サーバーへリクエストを送る
- 返ってきたデータを画面に表示する
この流れを知ると、URLはただの文字列ではなく、画面のむこう側へ進む入口だと分かります。URLを読んだあとに動くアプリ側の役割は、ブラウザとは でさらに分けて確認できます。
URLを使うWebと通信の土台の関係は、Webとインターネットの違い で確かめられます。
URLと検索キーワードの違い
ブラウザの上の欄には、URLも検索キーワードも入力できます。そのため、URLと検索が混ざりやすくなります。
URLは、目的地を直接指定するものです。検索キーワードは、候補を探してもらうための言葉です。
たとえば、https://example.com/ と入れた場合は、そのURLへ向かいます。一方で、「URLとは」と入れた場合は、検索エンジンに候補を探してもらうことがあります。
同じ入力欄を使っていても、目的は違います。直接行きたい場所が分かっているときはURL、候補を探したいときは検索キーワード、と分けると説明しやすくなります。
URLのリンク先を確認するときのポイント
URLを見るときは、すべての文字を毎回細かく読む必要はありません。けれど、重要な操作をする場合は、次の順に確認すると落ち着きます。
https://から始まるかを見る- ドメイン名が見覚えのあるものか確認する
- 似せた文字や余計な単語が混ざっていないか見る
- パスがログイン、支払い、設定など何のページか読む
?以降の長い文字列を、必要以上に信用しすぎない
https は通信を暗号化する手がかりになりますが、それだけでサイトの内容が信頼できるとは言い切れません。ドメイン名や画面の文脈も一緒に確認します。
URLの確認クイズ
Q1. URLは何を示すものですか?
A. Web上のページやデータへ向かうための場所指定です。
Q2. ドメイン名は何の手がかりですか?
A. どのサイトやサーバーへ向かうかの手がかりです。
Q3. ? 以降はいつも危険ですか?
A. いいえ。検索条件や画面の状態を渡すために使われることがあります。ただし、重要な操作ではURL全体の文脈を確認します。
LAB WHITEBOARD
自分の言葉で説明してみよう
「URLを通信方法、ドメイン名、パス、追加情報に分け、Web上の場所指定として説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。




