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IPv4とIPv6の違い|インターネット住所の新旧を比べる

IPv4とIPv6は、どちらもインターネット上の宛先を扱うIPアドレスの形式です。住所数、表記、通信環境、DNSとの関係、家庭やサイト運用で確認する場所を順に見ていきます。

IPv4とIPv6の違い|インターネット住所の新旧を比べる

30秒でわかる答え

IPv4とIPv6はどちらもIPアドレスの形式で、表記と扱える住所の数、対応環境が違います。IPv6はより多くの宛先を扱えますが、通信速度は回線・経路・Wi-Fiなどの条件も分けて考えます。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

IPv4
IPアドレスを32ビットで表す方式です。192.0.2.1のような形で書きます。
IPv6
IPアドレスを128ビットで表す方式です。IPv4より使える住所がはるかに多くなります。
IPアドレス
ネットワーク上の機器やサーバーを見つけるための住所のような番号です。
DNS
人間が読めるドメイン名を、コンピューターが使う住所に変換するしくみです。
ルーター
データの行き先を見て、次にどの道へ送るかを決める機器です。

自分の画面で、住所の表示を見分ける

自分で管理している端末やサイトの画面で、IPv4とIPv6の札を探してみます。設定は変えず、表示を確認してください。サイトを管理していなければ、2番は読み飛ばせます。

  1. ルーターや端末のネットワーク設定で、IPv4やIPv6の表示があるか見る
  2. サイト管理画面で、AレコードとAAAAレコードがあるか確認する
  3. 「IPv6対応」と書かれた説明が、回線、端末、サービスのどれを指すか分ける
  4. つながりにくい場合、Wi-Fi、回線、DNS、サービス側を分けてメモする
  5. 速度の話と住所形式の話を混ぜていないか見直す

IPv4とIPv6は、どちらも____________の形式です。 IPv6はIPv4より、扱える____________が大きく増えています。 IPv6と速度の話は、____________も分けて考える必要があります。

答えの例:

  • IPv4とIPv6は、どちらもIPアドレスの形式です。
  • IPv6はIPv4より、扱える住所の数が大きく増えています。
  • IPv6と速度の話は、回線、経路、Wi-Fi、端末、サービス側の状態も分けて考える必要があります。

画面のむこう側では、Webページを見るときも、動画を見るときも、データは宛先を手がかりに進みます。その宛先を表すIPアドレスには、192.0.2.1 のようなIPv4と、2001:db8::1 のようなIPv6があります。どちらか一方だけを丸暗記するより、役割、表記、使われる環境を分けると理解しやすくなります。

第91話「IPv4とIPv6は何が違う?」では、光回線の棚の奥に出てきた二種類の住所札を見比べます。古い住所台帳と新しい住所台帳のたとえを入口にしながら、実際の通信では何を確認すればよいのかに戻します。

住所札の新旧を比べる

IPアドレスそのものの役割に戻るなら IPアドレスとは を、名前から住所を探す関係は DNSの仕組み で確認できます。

IPv4は、長く使われてきた形式です。点で区切られた数字として見えることが多く、設定画面や説明でよく出てきます。一方、IPv6は、より多くのアドレスを扱えるように作られた形式で、コロンで区切られた長い表記になります。

ラボのたとえでは、IPv4は古くから使われている住所札、IPv6は広い新しい住所台帳です。たとえでは「新旧」と言えますが、実際にはどちらも現在のインターネットで使われます。サービス、回線、端末、ルーター、DNS設定によって、使われ方が変わる場合があります。

表記と住所数の違い

IPv4とIPv6は、見た目からかなり違います。

種類表記の例ざっくりした特徴
IPv4192.0.2.1数字と点で表す、長く使われてきた形式
IPv62001:db8::1コロンを使う長い形式で、非常に多くの宛先を扱える

IPv4は扱える住所の数に限りがあります。インターネットにつながる端末やサービスが増え続けると、住所札が足りなくなります。その課題に対応するため、IPv6では扱えるアドレスの数が大きく増えています。

ただし、利用者が毎日この数を計算する必要はありません。まずは「IPv4とIPv6は、同じIPアドレスの仲間だが、表記と住所数が違う」と押さえれば十分です。

イト、ユイ、ピコが、短い住所札の箱と広い住所台帳を見比べている
IPv4とIPv6は同じ宛先の仲間ですが、表記の形と用意できる住所の広さが違います。

マコト

IPv6は、住所札を増やすための大きな台帳なんだね

ピコ

そう。けれど実際には、端末やサービスが対応しているかも一緒に見るよ

家までの通信の道は、光回線の仕組み でたどれます。

家庭やサイト運用で関係する場面

IPv4とIPv6は、普段の画面では見えないことも多いです。それでも、次のような場面で関係します。

  • 回線やプロバイダーの説明でIPv6対応と書かれている
  • ルーターや端末の設定画面にIPv4アドレスやIPv6アドレスが出る
  • サイト運用でDNSにAレコードやAAAAレコードを設定する
  • 特定のサービスだけつながりにくい
  • 社内ネットワークやサーバー設定で接続元を制限する

Webサイト運用では、DNSのAレコードがIPv4に、AAAAレコードがIPv6に関係します。どちらを設定するかは、サーバーやサービスが対応しているかによって変わります。家庭では、回線、ルーター、端末、サービス側の対応がそろっているかが体験に影響する場合があります。

速くなる話と混同しない

IPv6という言葉は、「速くなる」と一緒に説明されることがあります。

実際には、IPv6そのものが魔法の速度アップ装置というわけではありません。通信経路、回線の混雑、プロバイダーの方式、ルーター、Wi-Fi、サービス側の状態などが組み合わさって体感が変わる場合があります。

そのため、IPv4とIPv6の違いを説明するときは、次のように分けると安全です。

見方分けて考えること
住所の形式IPv4とIPv6の表記や住所数
通信の体感回線、混雑、経路、Wi-Fi、端末
サイト運用DNS設定、サーバー対応、証明書やアプリの設定

「IPv6ならいつも速い」と決めつけるより、「IPv6対応によって、環境によっては通信経路や混雑の影響が変わる場合がある」と見る方が現実に近くなります。

イト、マコト、ピコが、住所札と速度メーターを分けて、通信の体感に関わる複数の条件模型を見ている
住所の形式と通信の体感は分けて見ると、IPv6ならいつも速いという誤解を避けやすくなります。

住所の形式と、接続方式を分ける

IPv4とIPv6はどちらもネットワーク上の宛先を扱う仕組みですが、表記と扱えるアドレス空間が大きく異なります。一方、PPPoEやIPoEは回線への接続方式です。「IPv6だから必ず速い」と結びつけず、IPの版と接続経路を別々に確認します。

DNSとの関係

ブラウザでは、example.com のようなドメイン名を入力します。けれど通信では、宛先の手がかりとしてIPアドレスが使われます。その橋渡しをするのがDNSです。

DNSでは、IPv4の宛先を示す情報と、IPv6の宛先を示す情報が分かれている場合があります。サイト運用では、IPv4向けのAレコード、IPv6向けのAAAAレコードという言葉を見ることがあります。

たとえば、同じドメイン名でも、IPv4とIPv6の両方に対応しているサービスがあります。端末や回線がIPv6を使える場合はIPv6側でつながり、そうでない場合はIPv4側でつながることがあります。実際の動きは環境やサービスによって変わります。

イト、ユイ、マコト、ピコが、同じ名前カードから二つの無地引き出しへ分かれるDNS案内棚を見ている
DNSでは、同じ名前からIPv4向けとIPv6向けの宛先へ分かれる場合があります。

同じドメインの中で用途ごとに名前を分ける話は、サブドメインとは で確認できます。

確認するときの見方

IPv4とIPv6で迷ったときは、何の設定を見ているのかを先に分けます。

画面で見えるもの近い意味
IPv4アドレスIPv4形式の宛先や家庭内の番号
IPv6アドレスIPv6形式の宛先や端末の情報
Aレコードドメイン名をIPv4の宛先へ向けるDNS設定
AAAAレコードドメイン名をIPv6の宛先へ向けるDNS設定
IPv6対応回線、端末、サービスがIPv6を扱える状態

接続トラブルでは、IPv4だけでつながらないのか、IPv6だけでつながらないのか、DNSの設定なのか、Wi-Fiや回線なのかを分けて考えます。実際には専門的な確認が必要な場合もありますが、最初に「住所形式の話」と「通信全体の話」を分けるだけで、説明はかなり楽になります。

図で見るIPv4とIPv6の確認順

IPv4とIPv6で迷ったときは、住所の形式、名前との対応、使える環境を分けて見ると整理できます。

  1. ドメイン名を見る
  2. DNSでAレコードまたはAAAAレコードを見る
  3. IPv4形式またはIPv6形式の宛先へ向かう
  4. 端末・回線・ルーター・サービス側の対応を見る
  5. つながり方や体感速度は別の条件も合わせて確認する

この流れにすると、「IPv4かIPv6か」と「通信が速いか遅いか」を混ぜずに見られます。住所札の種類を見てから、回線やWi-Fi、サービス側の状態へ進む順番です。

ピコ

光回線の棚の奥に、IPv4とIPv6の住所札が並んでいたね

イト

どっちもインターネットの住所なら、何が違うの?

ユイ

設定画面で見かけても、どちらを意識すればいいのか迷います

IPv4とIPv6のよくある疑問

Q1. IPv4とIPv6は何の形式ですか?

どちらもIPアドレスの形式です。ネットワーク上の宛先を扱うために使われます。

Q2. IPv6の大きな特徴は何ですか?

IPv4よりはるかに多くの宛先を扱えることです。表記もIPv4とは違います。

Q3. IPv6なら、どんな環境でも速くなりますか?

そうとは言えません。回線、経路、ルーター、Wi-Fi、サービス側の状態なども関係します。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「IPv4とIPv6がどちらもIPアドレスの形式であり、主な違いは表記と扱える住所数、対応環境にあることを説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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