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プライベートIPとグローバルIPの違いは?IPv4の範囲と見分け方

プライベートIPとグローバルIPの違いは、家や会社の中で使う住所か、インターネット側で使う住所かです。NATやルーターとの関係を初心者向けに見通せる形にします。

プライベートIPとグローバルIPの違いは?IPv4の範囲と見分け方

30秒でわかる答え

プライベートIPとグローバルIPの違いは、家や会社の中で使う住所か、インターネット側で使う住所かです。PCの設定で見るIPと、外部サイトで表示されるIPが違うのは自然な場合があります。

プライベートIP・グローバルIPを確認するときの注意点

IPアドレスを確認するときは、次を分けます。

  • 端末の設定画面で見ているのか
  • ルーターのWAN側で見ているのか
  • 外部サイトで見ているのか
  • IPv4なのかIPv6なのか
  • 回線事業者側でNATされている可能性があるか

外側の住所が見えることと端末へ直接入れることは同じではありません。外からアクセスしたい用途では、グローバルIPが必要になる場合があります。ただし、公開設定は安全面の確認も必要です。ルーターの役割は ルーターの仕組み と合わせて見ます。

ミニワーク:二つの住所を分けて書く

次の形でメモしてみましょう。

  • 端末のIPアドレス: ____
  • ルーターの外向きIP: ____
  • どこで確認したか: 端末設定 / ルーター画面 / 外部サイト
  • 用途: 見るだけ / 接続確認 / 外からアクセス

説明例は、「PCの設定で見るIPは家の中のプライベートIPで、外部サイトで見るIPはインターネット側から見えるグローバルIPです」です。

「自分のIPが二つあるように見える」という疑問は、内側の住所と外側の住所を分けると見えます。第91話「IPv4とIPv6の住所カードはどう違う?」の住所カードを、家の中と外で並べます。

プライベートIPとグローバルIPの違いを先に整理

プライベートIPは、家庭や会社などの内部ネットワークで使うIPアドレスです。グローバルIPは、インターネット側で通信相手から見える住所として使われます。

IPアドレスの基本は IPアドレスとは で扱っています。ここでは、同じIPアドレスでも使う範囲が違うことを押さえます。

種類使う場所見かける場面
プライベートIP家や会社の中PCやスマホのネットワーク設定
グローバルIPインターネット側IP確認サイト、回線の外向き住所

ここではIPv4を扱います。プライベート用の範囲は、次の三つです。

範囲の始まり範囲の終わり
10.0.0.010.255.255.255
172.16.0.0172.31.255.255
192.168.0.0192.168.255.255

172で始まる番号すべてがプライベートではありません。また、表の範囲外にも特別な用途のアドレスがあるため、「表にない=すべてグローバル」とは判断しません。この表は手動設定用の空き番号一覧ではありません。

たとえでは、プライベートIPはマンション内の部屋番号、グローバルIPは建物の外にある住所です。実際にはルーターや回線の構成によって見え方が変わります。

プライベートIPが別の家と同じでもよい理由

ピコルート・ラボのネットワーク模型では、ユイのPCは家の中で「部屋204」の札を持っています。外へ荷物を出すときは、ルーターが建物全体の外向き住所を使います。

ユイとマコトとピコが、家の中の端末住所と外から見える住所を模型で見比べている
プライベートIPは内側の住所、グローバルIPは外側から見える住所として分けて考えます。

ユイ

部屋番号と建物の住所を同じものとして見ていたんですね

ピコ

そう。どちらの住所を見ているかで、設定の意味が変わるよ

この違いを知らないと、ゲーム機、カメラ、NASなどの設定で迷いやすくなります。外から家の中に届かせたい時は、内側の端末住所だけでなく、ルーターの外向き住所と転送設定も関係します。

別々の建物に同じ部屋番号があるように、別々のネットワークでは同じプライベートIPを使えます。一方、同じネットワーク内で無計画に重複させてよいわけではありません。回線事業者側でもアドレスを共有する構成があるため、家一軒に専用のグローバルIPv4が必ず一つある、とも限りません。

共通点はどちらもIPアドレスであること

プライベートIPとグローバルIPは役割が違いますが、どちらもIPアドレスです。通信の宛先や差出人を扱うための番号として使われます。

違うのは、使える範囲です。プライベートIPは多くの家庭で同じ範囲が繰り返し使われます。たとえば、別々の家で同じような内側住所が使われることがあります。グローバルIPは、インターネット側で重複しないよう管理される住所として扱われます。

IPv4とIPv6の違いも気になる場合は、IPv4とIPv6の違い が続きになります。

NATとルーターで外へ出る流れ

家庭の多くの通信では、ルーターが内側のプライベートIPと外側のグローバルIPをつなぎます。この変換が NATとは で扱う仕組みです。

  1. スマホやPC
  2. プライベートIPでルーター
  3. グローバルIPでインターネット
ユイとマコトとピコが、ルーターを通って内側の住所から外側の住所に変わる流れを見ている
ルーターを境に見ると、端末設定のIPと外部サイトで見えるIPが違う理由が分かりやすくなります。

この流れを知ると、外部IP確認サイトで表示される数字が、端末の設定画面に出る数字と違う理由が分かります。どちらも間違いではなく、見ている場所が違います。

ラボメモでは、プライベートIPは建物内の案内所で使う部屋番号、グローバルIPは外の配送路で使う建物の住所です。内側の住所だけを相手に伝えても、外からは部屋までたどり着けない場合があります。外から接続したい用途では、建物の住所、入口のルーター、部屋番号への転送をセットで見ます。

ユイ

PCの設定にあるIPと、確認サイトで見るIPが違います

ピコ

それは家の中の住所と、外から見える住所を見比べているのかもしれないね

マコト

プライベートIPとグローバルIPを分ければ整理できそうだ

内側と外側の住所の確認クイズ

Q1. プライベートIPはどこで使いますか?

A. 家や会社など、限られた内部ネットワークで使います。

Q2. 外部サイトで見えるIPは何に近いですか?

A. インターネット側から見えるグローバルIPに近い情報です。

Q3. 二つをつなぐ代表的な仕組みは?

A. ルーターで行われるNATです。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「プライベートIPとグローバルIPを内側と外側の住所として区別し、NATやルーター設定との関係を説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。