仕組みを知る

WPA2とWPA3の違い|自宅Wi-Fiはどれを選ぶ?

対応機器だけならWPA3パーソナル、古い機器も使うならWPA2/WPA3移行モードが基本候補です。認証方式、推測攻撃への強さ、互換性、避けたい古い設定を順に確認します。

WPA2とWPA3の違い|自宅Wi-Fiはどれを選ぶ?

30秒でわかる答え

WPA2とWPA3は、Wi-Fi通信を守るための認証・暗号化の方式です。使う端末がすべて対応するならWPA3パーソナル、古い端末も残すならWPA2/WPA3移行モードが基本候補です。

ミニワーク:自宅Wi-Fiの鍵を確認する

ルーター管理画面やスマホの接続情報で、次を確認してみましょう。

  • セキュリティ方式: WPA2 / WPA3 / 混在 / 分からない
  • Wi-Fiパスワード: 推測されにくい / 短い / 使い回し
  • 古い端末: ある / ない / 分からない
  • ルーター更新: 最近確認した / していない

説明例は、「WPA3にしたいが古いゲーム機があるので、対応状況を見てから設定する」です。

対応端末から選び方を3つへ絞る

自宅ルーターの設定では、次の順に考えると迷いにくくなります。

  1. 全端末が対応する: WPA3パーソナル
  2. 古い端末も必要: WPA2/WPA3移行(Transitional)モード
  3. 移行モードにも対応しない: WPA2パーソナル(AES)を使い、端末更新の時期を検討する

WEP、WPA、TKIPは避けます。

設定名は機器によって異なります。変更前に現在の設定を記録し、ルーターの説明書を確認してください。WPA3へ変えたあと接続できない端末があれば、方式の非対応か、保存済みWi-Fi設定の再登録が必要な可能性を切り分けます。

「WPA3にすれば安全?」という疑問では、方式名だけでなく、強いパスワード、端末対応、ルーター更新、公衆Wi-Fiでの注意を分けます。第22話「Wi-Fiはどう空中を通る?」の見えない橋に、鍵の種類を重ねて見ます。

ユイ

ルーター設定にWPA2とWPA3が出ています。どちらを選べばいいのでしょう

ピコ

Wi-Fiの鍵の方式として見よう。新しさだけでなく、対応端末も確認するよ

マコト

安全方式、パスワード、古い機器を分けると判断しやすいね

WPA2とWPA3は何が違う?

WPA2は長く使われてきた方式で、WPA3はより新しい世代として導入されています。

Wi-Fiの基本は Wi-Fiの仕組み とつながります。Wi-Fiは無線の橋、WPA2やWPA3はその橋にかける鍵の仕組みとして見ると分かりやすいです。

たとえでは、WPA2は広く使われてきた鍵、WPA3は新しい作りの鍵です。実際には、端末とルーターが同じ方式に対応していないと接続できない場合があります。

Wi-Fiラボの鍵付き橋で見る安全方式

ピコルート・ラボでは、無線橋を渡る前に鍵を確認します。古い端末はWPA3専用ゲートを通れないことがあり、混在モードの入口を使う場合があります。

ユイとマコトとピコが、古い鍵のゲートと新しい鍵のゲートを見比べながらWi-Fiの安全方式を確認している
WPA2とWPA3は、Wi-Fiの橋にかける鍵の方式として見ると分かりやすくなります。

ユイ

新しい鍵にしたら、古い端末が入れないこともあるんですね

ピコ

そう。安全性と接続できる端末の両方を見るんだ

実際のルーターでは、WPA2/WPA3混在モード、WPA3-Personalなどの表記を見ることがあります。名前は機器で違うため、説明書や管理画面の注意も確認します。

共通点はWi-Fiを守る方式であること

WPA2もWPA3も、Wi-Fiの通信を保護するための方式です。どちらも、何も保護しないオープンなWi-Fiより安全に使うための仕組みとして考えます。

見る点WPA2パーソナルWPA3パーソナル
パスワード認証事前共有鍵(PSK)をもとに接続するSAEという鍵確立方式を使う
推測攻撃への備え強いパスワードと更新が特に重要パスワード推測への保護を強化する
管理フレーム保護製品や設定によって扱いが異なるPMFを必須にする
互換性古い端末まで広く対応しやすいルーターと端末の両方で対応が必要

Wi-Fi Allianceは、WPA3パーソナルがSAEを使って第三者のパスワード推測への保護を強め、WPA3ネットワークではPMFを必須にすると説明しています。ただし、WPA3なら弱いパスワードや古いファームウェアを気にしなくてよい、という意味ではありません。管理画面のパスワード、ファームウェア更新、見知らぬ端末の接続確認も合わせて見ます。

WPA3に変える時の使い分け

WPA3に変えたい時は、次を確認します。

  • ルーターがWPA3に対応しているか
  • スマホ、PC、ゲーム機、家電が対応しているか
  • 古い端末が必要なら混在モードを使うか
  • Wi-Fiパスワードが推測されにくいか
  • ルーターの管理画面パスワードも変えているか
  • 公衆Wi-Fiでは接続先名を確認しているか

WPA2/WPA3移行モードでは、対応端末はWPA3、古い端末はWPA2で接続します。ネットワーク全体が一律にWPA3へ変わるわけではないため、管理画面で各端末の接続方式を確認できる場合は見ておきます。

Wi-Fi 6や新しいルーターを選ぶ時は、Wi-Fi 6とは も参考になります。規格と安全方式は関係しますが、別の項目として確認します。

公衆Wi-Fiと家庭Wi-Fiの注意点

家庭Wi-Fiでは、自分のルーター設定を見直せます。公衆Wi-Fiでは、自分で安全方式を変えられないため、接続先名、ログイン画面、HTTPSの表示、重要な操作をするかどうかを分けて考えます。

ユイとマコトとピコが、家庭のルーター設定と公衆Wi-Fiの入口確認を模型で分けて見ている
家庭Wi-Fiでは設定を見直し、公衆Wi-Fiでは接続先名やHTTPS表示などを分けて確認します。

偽の入口やだましの画面は、Wi-Fi方式だけでは防ぎきれません。フィッシングとは や HTTPSとは と合わせると、通信路とサイト確認を分けられます。

ラボメモでは、WPA2とWPA3は無線橋にかける鍵の種類です。鍵が新しくても、入口の名前を間違えて偽のWi-Fi案内所へ入ってしまうと危険は残ります。家庭ではルーターの安全方式、公衆Wi-Fiでは接続先名とHTTPS表示、ログイン画面の自然さを分けて見ます。

ミニクイズでWi-Fi安全設定を広げる

Q1. WPA2とWPA3は何の方式ですか?

A. Wi-Fi通信を守るためのセキュリティ方式です。

Q2. WPA3なら古い端末もそのまま接続できますか?

A. 端末が対応していないと接続できない場合があります。

Q3. 方式名以外に見ることは?

A. 強いパスワード、ルーター更新、接続先名、フィッシングへの注意です。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「WPA2とWPA3をWi-Fiの安全方式として理解し、対応端末やパスワード、古い機器がある時の確認ポイントを説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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