TERM PRIMER
先に知っておく言葉
近い場所から確認する
DNSエラーが出たときは、近い場所から順に確認します。
| 見る場所 | 確認すること |
|---|---|
| URL | ドメイン名の打ち間違い、余計な文字、似た名前がないか |
| ブラウザ | 再読み込み、別ブラウザ、キャッシュの影響 |
| 端末 | 別のサイトも開けないか、再起動で変わるか |
| Wi-Fi・回線 | 別端末や別回線でも同じか |
| DNS設定 | DNSサーバーやレコードが正しいか |
| サービス側 | 公式障害情報やドメイン期限、メンテナンス |
一般利用者の場合、まずURLの確認、別サイト、別端末、別回線で切り分けると落ち着きます。サイト運用者の場合、権威DNSに正しいレコードが入っているか、ネームサーバーが正しいか、キャッシュの影響がないかを見ます。

してよい確認と注意したいこと
DNSエラーが出ると、焦って設定を何度も変えたくなることがあります。けれど、原因が分からないまま設定を重ねると、どの変更が効いたのか分かりにくくなります。
まずは状況をメモします。
- どのURLで出るか
- いつから出るか
- 自分だけか、ほかの人も同じか
- Wi-Fiとモバイル回線で違うか
- 最近DNSやサーバー設定を変えたか
このメモがあると、サポートへ相談する場合にも説明しやすくなります。実際の環境によって確認順は変わるため、強く決めつけず、分かる場所から狭めていきます。
マコト
DNSエラーって、サーバーが壊れている合図なの?
ピコ
そうとは限らないよ。名前から宛先へ進む途中で止まっている合図として見るんだ
ユイ
名前解決のどこで止まったかを分けるんですね
ブラウザでURLを開くとき、まずドメイン名を手がかりに通信先を探します。この名前解決がうまくいかないと、Webサーバーへリクエストを送る前に止まる場合があります。
ここからは、第45話「DNSエラーはどこで止まった合図?」の赤ランプをたとえにしながら、画面のむこう側で何を確認すればよいかを区別して考えます。
名前案内所で止まるときの表示
名前から住所を探す流れは DNSとは と 名前解決とは で確認できます。見つからないページの話は 404とは と分けて考えます。
たとえば、example.com というドメイン名をブラウザが読んでも、DNSで対応する宛先情報を得られなければ、次の通信へ進めません。結果として、ブラウザに「DNS」「名前解決」「このサイトにアクセスできません」などに近い表示が出ることがあります。
ただし、表示名はブラウザや環境によって変わります。DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN のような文字を見る場合もあれば、もっと短いエラー文だけ出る場合もあります。
404との違い
DNSエラーと404は、どちらも「ページが開かない」ように見えます。けれど、止まっている場所が違います。
| エラー | ざっくりした止まり方 |
|---|---|
| DNSエラー | ドメイン名から宛先を探す段階で止まる |
| 404 | サーバーには届いたが、指定されたページが見つからない |
DNSエラーでは、サーバーへお願いを送る前に止まっている場合があります。404では、サーバーから「そのページは見つからない」という返事が返ってきています。
たとえで言うと、DNSエラーは案内所で建物の場所が分からない状態です。404は建物には着いたけれど、指定された部屋がない状態です。この違いを持つと、確認する場所が変わります。HTTPとはでは、ブラウザとサーバーのお願いと返事を確認します。

よくある原因
DNSエラーの原因は一つではありません。よくある候補を分けると、次のようになります。
- URLやドメイン名を打ち間違えている
- ドメイン名が存在しない、または期限切れになっている
- DNSレコードやネームサーバー設定が違っている
- DNS変更直後で古いキャッシュを見ている
- 利用しているDNSサーバーに一時的な問題がある
- Wi-Fiや回線が不安定でDNSへ問い合わせできていない
- 会社や学校のネットワーク設定で制限されている
サイト運用者ならDNSレコードやネームサーバーを確認します。一般利用者なら、URL、別端末、別回線、時間を置くことなどが確認の入口になります。
イト
DNSエラーって、設定ミスだけじゃなく回線の問題でも見えることがあるんだね
ピコ
うん。名前を聞きに行けない理由を、近い場所から分けよう
サイト運用者が見るポイント
ドメインやサーバーを運用している場合、DNSエラーは設定変更の直後に見えることがあります。
確認するポイントは次の通りです。
- ドメイン名やサブドメインを間違えていないか
- ネームサーバーが意図したものになっているか
- A、AAAA、CNAMEなど必要なDNSレコードがあるか
- 古いキャッシュを見ていないか
- DNSの先にあるWebサーバーが応答しているか
DNSの答えが正しくても、サーバー側の設定が違えばページは開きません。反対に、サーバーが動いていても、名前解決が失敗するとそこへたどり着けません。DNSとサーバーを分けて見るのが大事です。
DNSエラー確認ワークとクイズ
DNSエラーが出た場面を想像して、次の空欄を埋めてください。
エラーが出たURLは、______です。
ほかのサイトは、開ける / 開けない / 分からない のうち______です。
最初に確認する場所は、URL / ブラウザ / Wi-Fi / DNS設定 / サービス側 のうち______です。
答えの例:
- エラーが出たURLは、https://lab.example.com/ です。
- ほかのサイトは、開けるです。
- 最初に確認する場所は、URLとDNS設定です。
Q1. DNSエラーはどこで止まるエラーですか?
A. ドメイン名から通信先の手がかりを探す、名前解決の段階で止まるエラーです。
Q2. DNSエラーと404は同じですか?
A. 違います。DNSエラーは宛先を探す前後で止まり、404はサーバーに届いたあとページが見つからない状態です。
Q3. DNSエラーが出たら、設定をすぐ何度も変えるべきですか?
A. まずはURL、端末、回線、DNS設定、サービス側を分けて確認します。原因をメモしてから動く方が状況を追いやすくなります。
LAB WHITEBOARD
自分の言葉で説明してみよう
「DNSエラーを、名前解決で通信先を見つけられない状態として説明し、URL・DNS・回線・サーバーの確認場所を分けられるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。




