仕組みを知る

DNSエラーとは|名前解決で止まる原因と確認手順

DNSエラーは、ドメイン名から通信先の手がかりを見つけられないときに出るエラーです。URLの打ち間違い、DNS設定、キャッシュ、回線との切り分けを区別して考えます。

DNSエラーとは|名前解決で止まる原因と確認手順

30秒でわかる答え

DNSエラーは、ドメイン名から通信先の手がかりを見つけられない、または名前解決の途中で止まったときに出るエラーです。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

DNS
人間が読めるドメイン名を、コンピューターが使う住所に変換するしくみです。
名前解決
ドメイン名からIPアドレスを調べること。DNSがこの手助けをします。
URL
Web上のページやファイルの場所を示す住所のような文字列です。
ドメイン
Webサイトの場所を人が覚えやすい名前で表したものです。例として example.com があります。
IPアドレス
ネットワーク上の機器やサーバーを見つけるための住所のような番号です。
キャッシュ
一度使ったデータを一時的に保存し、次に速く使えるようにするしくみです。

近い場所から確認する

DNSエラーが出たときは、近い場所から順に確認します。

見る場所確認すること
URLドメイン名の打ち間違い、余計な文字、似た名前がないか
ブラウザ再読み込み、別ブラウザ、キャッシュの影響
端末別のサイトも開けないか、再起動で変わるか
Wi-Fi・回線別端末や別回線でも同じか
DNS設定DNSサーバーやレコードが正しいか
サービス側公式障害情報やドメイン期限、メンテナンス

一般利用者の場合、まずURLの確認、別サイト、別端末、別回線で切り分けると落ち着きます。サイト運用者の場合、権威DNSに正しいレコードが入っているか、ネームサーバーが正しいか、キャッシュの影響がないかを見ます。

ユイとマコトとピコが、ノートPCの周りに並んだ確認ステップを近い場所から順にたどっている
DNSエラーが出たら、URL、ブラウザ、端末、回線、DNS設定、サービス側の順に近い場所から分けて確認します。

してよい確認と注意したいこと

DNSエラーが出ると、焦って設定を何度も変えたくなることがあります。けれど、原因が分からないまま設定を重ねると、どの変更が効いたのか分かりにくくなります。

まずは状況をメモします。

  • どのURLで出るか
  • いつから出るか
  • 自分だけか、ほかの人も同じか
  • Wi-Fiとモバイル回線で違うか
  • 最近DNSやサーバー設定を変えたか

このメモがあると、サポートへ相談する場合にも説明しやすくなります。実際の環境によって確認順は変わるため、強く決めつけず、分かる場所から狭めていきます。

マコト

DNSエラーって、サーバーが壊れている合図なの?

ピコ

そうとは限らないよ。名前から宛先へ進む途中で止まっている合図として見るんだ

ユイ

名前解決のどこで止まったかを分けるんですね

ブラウザでURLを開くとき、まずドメイン名を手がかりに通信先を探します。この名前解決がうまくいかないと、Webサーバーへリクエストを送る前に止まる場合があります。

ここからは、第45話「DNSエラーはどこで止まった合図?」の赤ランプをたとえにしながら、画面のむこう側で何を確認すればよいかを区別して考えます。

名前案内所で止まるときの表示

名前から住所を探す流れは DNSとは と 名前解決とは で確認できます。見つからないページの話は 404とは と分けて考えます。 たとえば、example.com というドメイン名をブラウザが読んでも、DNSで対応する宛先情報を得られなければ、次の通信へ進めません。結果として、ブラウザに「DNS」「名前解決」「このサイトにアクセスできません」などに近い表示が出ることがあります。

ただし、表示名はブラウザや環境によって変わります。DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN のような文字を見る場合もあれば、もっと短いエラー文だけ出る場合もあります。

404との違い

DNSエラーと404は、どちらも「ページが開かない」ように見えます。けれど、止まっている場所が違います。

エラーざっくりした止まり方
DNSエラードメイン名から宛先を探す段階で止まる
404サーバーには届いたが、指定されたページが見つからない

DNSエラーでは、サーバーへお願いを送る前に止まっている場合があります。404では、サーバーから「そのページは見つからない」という返事が返ってきています。

たとえで言うと、DNSエラーは案内所で建物の場所が分からない状態です。404は建物には着いたけれど、指定された部屋がない状態です。この違いを持つと、確認する場所が変わります。HTTPとはでは、ブラウザとサーバーのお願いと返事を確認します。

イトとピコが、サーバーに届く前の名前案内所で赤ランプに止められた通信ルートを見ている
DNSエラーは、サーバーにお願いを送る前の名前解決で止まっている場合があります。

よくある原因

DNSエラーの原因は一つではありません。よくある候補を分けると、次のようになります。

  • URLやドメイン名を打ち間違えている
  • ドメイン名が存在しない、または期限切れになっている
  • DNSレコードやネームサーバー設定が違っている
  • DNS変更直後で古いキャッシュを見ている
  • 利用しているDNSサーバーに一時的な問題がある
  • Wi-Fiや回線が不安定でDNSへ問い合わせできていない
  • 会社や学校のネットワーク設定で制限されている

サイト運用者ならDNSレコードやネームサーバーを確認します。一般利用者なら、URL、別端末、別回線、時間を置くことなどが確認の入口になります。

イト

DNSエラーって、設定ミスだけじゃなく回線の問題でも見えることがあるんだね

ピコ

うん。名前を聞きに行けない理由を、近い場所から分けよう

サイト運用者が見るポイント

ドメインやサーバーを運用している場合、DNSエラーは設定変更の直後に見えることがあります。

確認するポイントは次の通りです。

  1. ドメイン名やサブドメインを間違えていないか
  2. ネームサーバーが意図したものになっているか
  3. A、AAAA、CNAMEなど必要なDNSレコードがあるか
  4. 古いキャッシュを見ていないか
  5. DNSの先にあるWebサーバーが応答しているか

DNSの答えが正しくても、サーバー側の設定が違えばページは開きません。反対に、サーバーが動いていても、名前解決が失敗するとそこへたどり着けません。DNSとサーバーを分けて見るのが大事です。

DNSエラー確認ワークとクイズ

DNSエラーが出た場面を想像して、次の空欄を埋めてください。

エラーが出たURLは、______です。
ほかのサイトは、開ける / 開けない / 分からない のうち______です。
最初に確認する場所は、URL / ブラウザ / Wi-Fi / DNS設定 / サービス側 のうち______です。

答えの例:

  • エラーが出たURLは、https://lab.example.com/ です。
  • ほかのサイトは、開けるです。
  • 最初に確認する場所は、URLとDNS設定です。

Q1. DNSエラーはどこで止まるエラーですか?

A. ドメイン名から通信先の手がかりを探す、名前解決の段階で止まるエラーです。

Q2. DNSエラーと404は同じですか?

A. 違います。DNSエラーは宛先を探す前後で止まり、404はサーバーに届いたあとページが見つからない状態です。

Q3. DNSエラーが出たら、設定をすぐ何度も変えるべきですか?

A. まずはURL、端末、回線、DNS設定、サービス側を分けて確認します。原因をメモしてから動く方が状況を追いやすくなります。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「DNSエラーを、名前解決で通信先を見つけられない状態として説明し、URL・DNS・回線・サーバーの確認場所を分けられるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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