Cookieとは?ログイン状態を保つ仕組みとキャッシュとの違い

30秒でわかる答え

Cookieは、Webサイトがブラウザに保存し、次回以降のアクセスで使える小さな記録です。ログイン状態を見分けるIDや設定などを入れる場合があり、画像やCSSを再利用するブラウザキャッシュとは役割が違います。

自分のサイト利用で、消す前の影響を考える

設定画面で一つのサイトのCookie項目を開き、消す前に何に影響するかを一行書いてください。ログイン状態や表示設定など、いま使っているものを思い出してみましょう。ここでは確認するだけで、削除する必要はありません。

確認するときは、次を分けます。

  1. どのサイトのCookieを消すのか
  2. ログインし直せる状態か
  3. カートや入力途中の情報が消えて困らないか
  4. Cookieではなくキャッシュが原因ではないか

Cookieとキャッシュの違い|状態の手がかりと表示材料

Cookieとブラウザキャッシュは、どちらもブラウザに関係します。けれど、役割は違います。

名前主な役割
Cookieログイン状態、識別、サイト設定、同意の選択などに使われる小さな記録
ブラウザキャッシュ画像、CSS、JavaScriptなどの表示材料を再利用する控え

古い画像やCSSが残る場合は、ブラウザキャッシュが関係している可能性があります。ログイン状態が変、設定が戻る、同意バナーがまた出る、という場合はCookieが関係している可能性があります。

「ブラウザに残るもの」とまとめると混ざりやすいので、表示材料なのか、利用者の状態や設定なのかで分けると考えやすくなります。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

ブラウザ
Webサイトのデータを受け取り、人が読める画面として組み立てるアプリです。
Cookie
Webサイトがブラウザに保存する小さな情報。ログイン状態などに使われます。
サーバー
データを保存したり、ほかの端末に届けたりする役割を持つコンピューターです。
セッション
ログイン中など、同じ人の一連の利用状態を区別して扱うための考え方です。
ログイン
利用者本人だと確かめて、サービスを使える状態にすることです。
キャッシュ
一度使ったデータを一時的に保存し、次に速く使えるようにするしくみです。

ユイ

Cookieはキャッシュと同じ場所にありそうで、役割は違うんですよね

イト

ページの材料じゃなくて、ぼくの状態を覚える箱なの?

ピコ

近いよ。サイトがブラウザに残す小さな記録で、ログインや設定の手がかりになることがあるんだ

第49話のラボでは、ブラウザの保存棚の横にある小さな記録箱としてCookieを見ます。画面のむこう側で何を覚えているのか、削除すると何が変わるのか、セッションとはどう違うのかを見通せる形にします。

Cookieでログイン状態を見分ける仕組み

ログイン中の状態まで含めて見るなら、セッションとは と ログインの仕組み を並べると役割を分けやすくなります。 荷物預かりの札を考えると、札の番号と受付の台帳、預けた荷物は別々です。Cookieの値をサーバー側の記録に結び付ける設計も、このように手元の目印と状態の記録を分けています。札の番号は説明用のたとえで、実際のログイン用の値は他人に見せたり、相談欄へ貼ったりしません。

Cookieそのものがパスワードをそのまま持つとは限りません。多くの場合、ログイン状態を見分けるための識別子や設定情報などが保存されます。実際の扱いはサイトの設計によって変わります。

たとえば、サイトにログインしたあと、次のページでもログイン中として扱われることがあります。このとき、ブラウザに保存されたCookieが、サーバー側の記録と照合される場合があります。Cookieは「あなたの状態を全部持つ箱」というより、状態を見分ける手がかりとして使われることが多いです。

イトとマコトとピコが、ブラウザの小さな記録カードとサーバー側の受付台が照合される様子を見ている
Cookieは、状態そのものを全部持つ箱ではなく、サーバー側の記録を見分ける手がかりとして使われることがあります。

Cookieが使われる場面

Cookieは、さまざまな場面で使われます。

  • ログイン状態を保つ
  • 言語や表示設定を覚える
  • カートの内容を一時的に扱う
  • 同意バナーの選択を覚える
  • アクセス解析や広告の識別に使われる

便利な一方で、プライバシーやセキュリティの観点でも注意が必要です。どんなCookieが使われるかはサイトによって違うため、利用目的を分けて見ることが大切です。

同じCookieでも、ログインのためのもの、表示設定のためのもの、解析や広告のためのものでは、意味も扱いも変わります。Cookie同意バナーで項目が分かれている場合があるのは、目的が一つではないためです。

Cookieとセッション

Cookieと一緒に出てくる言葉がセッションです。セッションは、利用者がサイトを使っている一連の状態を扱う考え方です。Cookieには、サーバー側のセッションを見分けるためのIDが保存される場合があります。

ラボのたとえでは、Cookieはブラウザ側に置いた受付番号、セッションはサーバー側の受付台帳です。実際には、サイトの設計によって保存場所や扱いが変わります。

たとえば、受付番号だけを見ても、受付台帳がなければ詳しい状態は分かりません。Cookieに入ったIDを手がかりに、サーバーが「この利用者はログイン中」「このカートを使っている」といった状態を探す場合があります。

ユイとピコが、Cookieの小箱、サーバー側の台帳、表示材料の棚を分けて確認している
Cookie、セッション、ブラウザキャッシュは、どこにあり何を覚えるかを分けると混ざりにくくなります。

マコト

Cookieが受付番号で、セッションが台帳だと考えると分かりやすいね

ユイ

番号だけを見るのではなく、その先の状態も分けて考えるんですね

Cookieを削除すると何が起きるか

Cookieを削除すると、ログイン状態が解除されたり、サイトの設定が初期状態に戻ったりすることがあります。表示の不具合が直る場合もありますが、必要な情報も消えるため注意します。

Cookieを消したあと、同じサイトでログインし直しが必要になることがあります。同意バナーが再表示されたり、言語や表示設定が初期状態に戻ったりすることもあります。困ったときの操作としてCookie削除が案内される場合は、どのサイトのCookieを対象にするのかを確認してから進めると安心です。

同じブラウザ保存でも用途が異なる保存先を比べるなら、CookieとlocalStorageの違いが続きます。

Cookieの安全面で見ること

Cookieは便利ですが、扱い方によっては注意が必要です。

初心者がまず見ておきたいのは、次の三つです。

  • Cookieはサイトごとに使われ方が違う
  • ログインに関係するCookieは特に大事な記録になる
  • 共有PCや他人の端末では、ログイン状態を残さない方がよい場合がある

技術的には、Cookieには有効期限、送信先の範囲、HTTPSで送る設定、JavaScriptから読み取れるかどうかなど、細かい設定があります。最初から全部覚える必要はありません。まずは「ブラウザに残る小さな記録で、サイトとのやり取りに使われる」と押さえるだけでも十分に整理できます。

Cookie確認ワークとクイズ

次の三つを分けて説明してみましょう。

  1. Cookie: __________
  2. セッション: __________
  3. ブラウザキャッシュ: __________

答えの例は、Cookieはブラウザに残る小さな記録、セッションは利用中の状態を扱う考え方、ブラウザキャッシュは表示を速くする控えです。

Q1. Cookieを一文でいうと?

Cookieは、Webサイトがブラウザに保存し、次回以降のアクセスで使える小さな記録です。

Q2. Cookieを消すとログイン状態が変わる場合がありますか?

あります。サイトによってはログアウト状態になったり、設定が初期状態に戻ったりします。

Q3. Cookieとブラウザキャッシュは同じものですか?

いいえ。Cookieは状態や識別に関わる小さな記録、ブラウザキャッシュは表示材料の控えです。

Cookieを物語で復習するなら、第49話「Cookieは何を覚えている?」へ進んでください。

この記事について

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自分の言葉で説明してみよう

「Cookieの役割、ブラウザキャッシュやセッションとの違い、削除すると変わることを説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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