A・AAAA・CNAMEの役割と使う場面
Webサイトの宛先でよく見るのが、A、AAAA、CNAMEです。
| レコード | 役割 | 使う場面の例 |
|---|---|---|
| A | ドメイン名をIPv4アドレスへ向ける | WebサーバーのIPv4宛先を指定する |
| AAAA | ドメイン名をIPv6アドレスへ向ける | IPv6の宛先を指定する |
| CNAME | 別の名前への別名として案内する | サブドメインをサービス提供元の名前へ向ける |
AとCNAMEは混ざりやすいですが、AはIPアドレスへ直接向けるカード、CNAMEは別名へ案内するカードです。ドメインとIPアドレスの関係を確認したい場合は、ドメインとは も近い記事です。
設定画面で迷う疑問は、「どのレコード名を覚えるか」より「何をしたいのか」から見ると整理できます。第43話「IPアドレスとドメイン名はどう違う?」の名前札を、今回は台帳棚に入れていきます。
DNSレコードとはドメインの何を記録するものか
DNSレコードは、ドメイン名についての答えを種類別に記録するものです。Webサイトへ案内する、メールの配送先を示す、所有確認用の文字列を置くなど、目的に応じて種類が分かれます。
DNS全体は、ドメイン名から必要な情報を探す仕組みです。基本は DNSとは と合わせると、レコードが「答えの中身」であることが見えます。
たとえでは、DNS案内所の引き出しに入ったメモカードです。実際には、レコード名、ホスト名、値、TTLなどを設定します。管理画面の表記はサービスごとに少し違うため、目的と値を確認してから編集します。
ユイ
ドメイン設定画面にA、CNAME、MX、TXTが並んでいて、どれを触るべきか迷います
マコト
DNSレコードは、目的別のメモカードとして見れば整理できるよ
ピコ
Webの宛先、別名、メールの行き先、確認用の文字列で棚を分けよう
DNS案内所のレコード台帳を開く
ピコルート・ラボのDNS案内所では、マコトが台帳棚を開きます。Aの引き出しにはWebの住所、MXの引き出しにはメールの行き先、TXTの引き出しには確認用の文字列が入っています。

ユイ
全部がサーバーの住所だと思うと、MXやTXTで迷いますね
ピコ
そう。何を案内するカードなのかを先に見ると、種類を選びやすいよ
このたとえで気をつけたいのは、同じドメインでもWebとメールが別の行き先を持つ場合がある点です。Webだけ変えたいのにMXを触ると、メールに影響することがあります。
MX・TXTの役割と使う場面
MXはメールを受け取るサーバーを示すレコードです。Webサイトの表示とは別に、メールの配送先を決めるために使われます。メールサービスを切り替えるときは、MXの変更が関係する場合があります。

TXTは、任意の文字情報を置くためのレコードです。所有確認、メール送信元の認証、サービス連携の確認などで使われます。TXTに置く文字列はサービスから指定されることが多いため、余分な文字や空白を入れないよう確認します。
DNSの問い合わせ順や、どの案内所が答えるかは DNSの仕組み と ネームサーバーとは がつながります。
触る前に確認したい注意点と誤解
注意したい誤解は、「AもCNAMEもMXも全部サーバーの住所」という見方です。実際には、Web、別名、メール、確認用文字列など、案内する対象が違います。
変更前には次を確認します。
- 何を実現したいのか: Web公開 / メール / 所有確認 / サービス連携
- どのホスト名を変えるのか
- 現在の値を控えたか
- TTLがどれくらいか
- 他のサービスに影響しないか
DNS変更後の見え方は DNS浸透とは や DNS TTLとは につながります。
実務で特に大切なのは、変更前のスクリーンショットや値を残すことです。Aレコードを変えるつもりでMXを消してしまうと、Webサイトではなくメールに影響する場合があります。作業前に「目的」「対象ホスト」「現在値」「新しい値」「戻し方」を一行ずつ書いておくと、DNS設定画面の似た入力欄で迷いにくくなります。
ミニワーク:目的からレコードを選ぶ
次の目的なら、どのレコードが候補になるか考えてみましょう。
- WebサイトをサーバーのIPv4アドレスへ向けたい
- blog.example.comを別のサービス名へ向けたい
- 独自ドメインのメールを受け取りたい
- 外部サービスから指定された確認用文字列を置きたい
答えの例は、1がA、2がCNAME、3がMX、4がTXTです。実際の設定ではサービスの手順に従い、変更前の値を控えてから進めます。
ミニクイズでDNS台帳の理解を広げる
Q1. DNSレコードは何のためのものですか?
A. ドメイン名に対する宛先やメールの行き先、確認用文字列などを種類別に記録するためのものです。
Q2. AレコードとCNAMEは同じですか?
A. 違います。AはIPアドレスへ向け、CNAMEは別名へ案内します。
Q3. メールの受信先に関係しやすいレコードは?
A. MXレコードです。
目的からレコードを逆引きする
IPv4の宛先ならA、別名ならCNAME、メール受信先ならMX、所有確認などの文字列ならTXTです。名前を丸暗記するより、「何を知らせたいか」を先に言葉にし、それに合うレコードを選ぶと設定を間違えにくくなります。
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自分の言葉で説明してみよう
「DNSレコードを用途別のメモとして理解し、A・CNAME・MX・TXTなどの代表的な種類を目的から選べるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。



