仕組みを知る

画像データの仕組みとは?ピクセル・RGB・解像度の違い

写真や多くのWeb画像に使われるラスター画像は、小さな点(ピクセル)の色を数値にしたデータです。RGBの数字、解像度とファイルサイズの関係、圧縮でサイズが変わる理由まで、画像データの仕組みをやさしく解説します。

画像データの仕組みとは?ピクセル・RGB・解像度の違い

30秒でわかる答え

写真や多くのWeb画像に使われるラスター画像は、小さな点(ピクセル)ごとの色や明るさを数値として扱うデータです。保存するときは、画像形式や圧縮の決まりに沿って、点や色の情報をまとめます。

TERM PRIMER

先に知っておく言葉

画像データ
画像を、点の位置と色の数値として表したデータです。
ピクセル
画像や画面を作る一つ一つの点です。位置と色の情報を持ちます。
RGB
赤・緑・青の光の強さの組み合わせで色を表す方法です。
解像度
画像や画面を作る点の数です。横×縦の形で表します。
圧縮
データの表し方を工夫して、容量を小さくすることです。

画像には、SVGのように線や形、座標の情報で表すベクター画像もあります。本稿では、スマホ写真やJPEG・PNG・WebP・AVIFなど、ピクセルで表す画像に範囲を絞ります。

画像データの仕組み|点の位置と色を記録する

写真を小さな色のマスに分けると、一枚の絵を「どの位置に、どの色を置くか」という情報で表せます。このマスにあたるのが、ピクセル(画素)です。

第75話「画像データは何でできている?」では、ラボの写真カードを拡大して、この点の集まりを見に行きます。

横4個・縦4個の方眼紙なら、色を塗る場所は16マスです。横8個・縦8個にすると64マス。横も縦も2倍にしたため、マスの総数は4倍になります。

点が増えると細かな形を表す場所が増えます。ただし、粗い元画像を拡大するだけで、撮れていなかった細部まで正しく戻るわけではありません。

同じ花を大きな色のマスと細かな色のマスで描いた比較。細かなマスでは輪郭の違いを多く表せる
同じ花でも、使うマスの細かさで表せる形が変わります。図は考え方の比較で、本文の16マス・64マスをそのまま描いたものではありません。

色も数値にすれば、コンピューターは位置と色の組み合わせとして画像を扱えます。文字や音をデータで表すときと同じように、見た目を扱える形へ置き換えているのです。

ユイ

写真を拡大すると、小さな四角が見えることがあります

イト

あの点が集まって、画像になっているの?

ピコ

うん。画像データは、点と色の情報として見ると入口がわかりやすいよ

イトとピコが、画像の一部分を拡大して小さな色の点を見ている
一つの点の位置が決まったら、次はその点の色をどう表すかを考えます。

RGBとは?赤・緑・青の光を数字で表す

画面の色は、赤、緑、青の光を組み合わせて表すことが多いです。この三つをRGBと呼びます。

赤をどれくらい、緑をどれくらい、青をどれくらい混ぜるかを数値で表すと、さまざまな色を作れます。たとえば、赤だけを強くすれば赤に近い色になり、赤と緑を混ぜると黄色に近い色になります。

光の混色。赤と緑で黄、緑と青でシアン、赤と青でマゼンタ、赤・緑・青で白になる四つの比較
上から、赤+緑で黄、緑+青でシアン、赤+青でマゼンタ、三色で白。絵の具ではなく光の組み合わせで、各成分の強さを変えると中間の色も表せます。

マコト

画像は、点の場所だけでなく、その点の色も数値で持っているんだね

ユイ

写真の色も、画面の裏では数字の組み合わせとして扱われるんですね

たとえばRGBの各成分を8ビットで表すなら、一つの点の色は24ビット=3バイト。64点なら色の部分だけで192バイトです。透明度・管理情報・圧縮を含めていない計算例なので、実際の画像ファイルの容量とは区別してください。

印刷向けの色や透明度など、目的によって別の情報も関係します。また、SVGのように線や図形の描き方を記録するベクター画像もあります。「画像はすべて、固定のマスだけを保存する」とは限りません。

解像度とファイルサイズは同じ?点の数と圧縮を分ける

「解像度」は文脈によって、画像の縦横の画素数や、一定の長さに並ぶ点の密度を指します。まず写真の情報画面では、横×縦のピクセル数とMBなどのファイルサイズを分けて見ましょう。

同じ写真でも、横4000ピクセルの画像と横800ピクセルの画像では、持っている点の数が違います。点が多いほど細かく見せやすいですが、扱うデータ量も増えやすくなります。写真をそのままWebページに置くと重い場合があるのは、必要以上に大きな画像を読み込んでいることがあるからです。

ファイルサイズは、画像のピクセル数だけで決まるわけではありません。画像形式、圧縮、色の数、透明部分、画質設定なども関係します。同じ大きさの画像でも、JPEG、PNG、WebPなど形式が違うと容量が変わることがあります。

比べる条件何が変わる?
同じ条件で、横と縦の画素数を増やす記録する点が増え、細部を表す場所が増える。データ量も増えやすい
画素数を変えずに、圧縮方法や画質設定を変えるファイルの容量が変わる。細部が変わる方式もある
ファイルはそのままで、画面上の表示だけ小さくする見える大きさは変わるが、元ファイルの容量は減らない

圧縮と画像形式で何が変わる?

画像形式は、画像データをどんなルールで保存するかを示します。

JPEGは写真でよく使われます。容量を小さくしやすい一方で、圧縮の条件によって細かい部分が変わる場合があります。PNGは図やロゴ、透明部分を使う画像で便利な場面があります。WebPやAVIFは、Webで画像を軽く表示するために使われることがあります。

圧縮は、画像の容量を小さくするための工夫です。画質を保ちながら小さくできる場合もあれば、容量を下げるかわりに細部が少し変わる場合もあります。サービスによっては、アップロードした画像を自動で縮小したり、別形式に変換したりします。

画像がぼやける、色が少し変わる、透過が消える、容量が大きくてアップロードできない。こうした困りごとは、画像形式や圧縮設定、表示サイズを確認すると整理しやすくなります。

手元の写真でピクセル数と容量を確認する

写真を一枚選び、ファイルや写真アプリの情報画面を開いてみましょう。見る項目は次の三つです。保存し直す必要はありません。

  1. 横×縦のピクセル数。たとえば1200×800なら、横1200個・縦800個の点で、全部で96万画素です。
  2. KB・MBなどのファイルサイズ。ファイルを保存したり送ったりするときのデータ量です。
  3. JPEG・PNGなどの形式。点や色などの情報を、どんなルールで記録したかを示します。

同じ縦横の画像でも、形式や圧縮の条件が違えば容量は変わります。「大きい写真」という言葉を使うとき、点の数なのか、MBなのかを言い添えると伝わりやすくなります。

画面へ戻すときは、ブラウザやアプリがファイルのルールに沿ってデータを読み、点と色を表示します。保存のルールを詳しく知りたいときはファイル形式とはへ。静止画が時間とともに変わる仕組みは、動画データの仕組みでつながります。

自分の言葉で説明してみよう

ここで扱うラスター画像とは、写真や絵を小さな____________に分け、色や明るさを____________として扱うデータです。
ピクセル数が多い画像は細かく見せやすい一方で、____________が増えやすくなります。
ファイルサイズは、ピクセル数だけでなく____________にも左右されます。

答えの例:

  • ここで扱うラスター画像とは、写真や絵を小さな点、つまりピクセルに分け、色や明るさを数値として扱うデータです。
  • ピクセル数が多い画像は細かく見せやすい一方で、保存容量や通信量が増えやすくなります。
  • ファイルサイズは、ピクセル数だけでなく画像形式、圧縮、画質設定、透明部分にも左右されます。

ミニクイズ:点と色、容量の関係

Q1. この記事で扱うラスター画像は何の集まりとして考えられますか?

小さな点であるピクセルと、それぞれの色や明るさの情報の集まりとして考えられます。

Q2. ピクセル数が多い画像は、いつも軽いですか?

軽いとは限りません。ピクセル数が多いほどデータ量が増えやすく、形式や圧縮の条件によってファイルサイズも変わります。

Q3. 同じ写真に見えても容量が違うのはなぜですか?

画像形式、圧縮、画質、サイズ、透明部分などの条件が違う場合があるからです。

LAB WHITEBOARD

自分の言葉で説明してみよう

「写真や多くのWeb画像に使われるラスター画像がピクセルと色の数値で表されること、解像度や圧縮によって容量や見え方が変わることを説明できるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。